NPO法人 グローブジャングル

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くっくま孤児院最年長の僕から、日本の皆様へ。

くっくま孤児院運営

あなたに伝えたい想いがあります。

ラヴォットが田舎からプノンペンに出てきて、10年になります。

今では、孤児院の資料作成や政府関係とのやりとりも全部行ってくれる逞しさと
小学生チームに毎日勉強を教えてくれる優しさを持っているラヴォット。
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そんなラヴォットは、今こんなことを思っています。
皆様に伝えたい思いで、彼の心は溢れています。

皆様どうぞ、ラヴォットのまっすぐな思いをお読みください。

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私はラヴォットと申します。
日本のみなさん、こんにちは。みなさんはお元気ですか?

今、日本の天気はどうですか?
カンボジアは以前、ずっと天気が良くて住みやすいところでした。
最近、天気が変わり高温になって
雨季は雨が降らなかったりと安定しません。

台風や洪水などが起こる事が多くなっています。
こんな理由から、日常がちょっと不便になっています。

でも、私はどんなに大変なことがあっても問題ありません。

私は毎日とても元気で温もりと希望がいっぱいで暮らしています。

なぜかと言うと、
くっくまには美和お母さんとソバン先生
そして、グロジャン(旧・メイク)のスタッフの方々と
たくさんの日本の方がいつも一生懸命頑張って応援をしてくれていて、毎日前向きに頑張る事が出来ています。

田舎でご家族と一緒に暮らしていた時は、日常の生活がとても大変でした。
勉強もそうでした。
家族を支える為に、私とお兄さんは毎朝4時に起きて、近くの池や湖に行って魚を捕まえて、売りました。
もらったお金は、もちろん家族の生活を支える為に使いますが、学校に必要な物もそのお金で買いました。

6時40分くらいに家に帰って来て、準備して学校に行きました。
こんな毎日だったので学校に行くのに遅刻した事が多かったです。
学校が終わって家に帰って、昼ごはんを食べてから、刈り取った稲のところに行って
落ちているお米を夜まで一個一個拾ってきました。

夜は、お兄さんの隣に寝ます。
そして寝る前に相談しました。

「お兄さん、私は家族の生活を良くしたいです。
そして私はこの社会で素敵な大人になる為にもっといっぱい勉強したいです。
でも今は家族の生活が困っていてどうやって夢が叶えますか?」とお兄さんに聞きました。

お兄さんは、「夢を叶えるために一緒に頑張りましょう!!
私はプノンペンである1つの孤児院を知っていて、あそこのスタッフにお願いして
あなたが勉強できるように泊まらせてもらえるか聞いてみます。
私はタイに出稼ぎへ行き、稼いだお金は家族に送ります。」とお兄さんが言ってくれました。

1週間後、お兄さんは私をCLCA孤児院(くっくまが独立する前の孤児院)に連れて来ました。

孤児院も家と変わらず生活が大変でした。
勉強は田舎で小学校の6年生でしたが、孤児院に来たら、小学校の3年生からもう一度やり直しました。

なぜかと言うと孤児院内でのクラスは小学校3年生までしかありません。
公立小学校に行きたかったら、転校の資料を作らないといけません。
資料は色々あって、なかなか作れないので、もう一度3年生から勉強する事にしました。

CLCA孤児院の生活は田舎の生活と一緒で大変でした。
食事や学用品も足りず、孤児院自体は雨が降ったら、中まで雨水が入って来て、全ては濡れてしまいます。
もし夜に雨が降ったら、寝る場所がありませんでした。
私は毎日頑張って勉強していました。

それ以外にも踊りを頑張って練習してきました。
踊りが出来るようになって公園やレストランで踊りを披露し募金してもらいました。
孤児院の生活はやっぱり大変でしたが、毎日ご飯が食べれて、寝るところもあって
勉強も出来て、そして沢山の経験と苦しみを味わえる事が出来ました。

大変な時があったから、前向きに歩む事が出来ます。
縁があって、美和お母さんとグロジャンスタッフのみなさん、
そして沢山の日本のみなさんに出会えて本当に良かったです。

日本のみなさんは私と他の子どもたちを応援してくれて本当に嬉しくてたまりません。
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そして、将来に向けてたくさんのチャンスを与えてくれました。

自分の人生がピカピカに光っていて、もう生まれ変わったと感じました。

日本のみなさんが応援してくれるおかげで、私はきれいな家に住む事が出来て
きれいな制服を着る事が出来て、毎日いっぱいご飯が食べられて、学校に行けて
好きな勉強も出来て、私の人生は希望にあふれて、将来に向かう事が出来ています。

私は運が良くて2回も日本へ行ってきました。

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日本って言う国、日本人、そして色々と日本の事を知る事出来ました。
中でも、日本のみなさんに自分の夢と希望を伝えることが出来ました。
私の将来の夢は日本へ留学する事と学校の素敵な校長先生になりたいです。

そして、高校卒業試験に合格しました。
これから、日本へ留学するチャンスを作る為と日本語がもっと出来るようになる為
タヤマ日本語学校に通う事にしました。

夢に向かってもう一歩、踏み出せました。

今まで、いつも一生懸命応援してくれて、希望や将来の夢に向けて応援やアドバイスをしてくれて
とても嬉しくて、心から本当に感謝します。

私は日本のみなさんの応援によって、将来に向かって一生懸命頑張ります。

みなさんからの応援がなければ、チャンスがない、今の全てがない、夢も希望もないはずです。

今みたいに高校を卒業する事も出来ないと思います。
だから、日本のみなさんに何回も感謝し
神様にみなさんのご健康と幸せ、そして、みなさんの仕事の成功をお祈りします。

プノンペンのくっくま孤児院の屋根の下から
ラヴォットから皆様へ、愛を込めて。

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くっくま孤児院運営

「愛にあふれる毎日が、ここにある。」
様々な理由で親や兄弟と一緒に暮らせない、4歳から20歳までの25名の子ども達が一つ屋根の下、暮している孤児院です。

色んな過去があったかもしれない。でもそれを感じさせないキラキラの笑顔は、過去ではなく「今」をめいっぱい楽しんで生きる。そんな明るいエネルギーを感じることができます。プロ顔負けの伝統舞踊や音楽を真剣に頑張っている子どもたちです。孤児院を訪問して子どもたちと会うことも出来ます。子どもたちの生活や教育サポートをお願いしています。

くっくま孤児院運営
この記事を書いたひと
グロジャン編集部
グロジャン編集部

昔公園にあった、みんなが大好きな地球儀型のクルクル回るジャングルジム。一人で回して乗ってもなんだか楽しくない。みんなで手動で、せーの!よいしょよいしょって、みんなでグロジャンに乗って回して自然と笑顔になる。肌の色とか、年齢とか関係ない。みんなで乗ろうよ!みんなで回そう!そんな想いがこめられた名前、それがグローブジャングルです。

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