NATURAL VARUE
スタッフの南美が、会社として運営していくことを決めた 「NATURAL VARUE」。…
NATURAL VALUEは2014年から始まったママの「仕事と暮らし」を支援するプロジェクトです。
シェムリアップ市内から45kmほど離れたスヴァイチュルム村という農村部に作業場を構えて、
ママが本気になって取り組める職場を作っています。
村の8割は農家なのですが、その3割が農業で生計を立てられないため近隣諸国へ出稼ぎに行きます。
また、村には農業以外の仕事があまりなく、様々な理由で農業ができない人たちもいます。
そんな村の中で、ママたちが仕事を通して輝く場所を作りたいと、始まったのがこのプロジェクトです。
生活が大変な村の女性に対して、彼女たちの手先の器用さを生かし、日本や世界中の皆様に喜んでいただける商品を一緒に作り出しています。
そして、ママたちが安定的な生活が送れることで、ママの子どもたちも毎日お腹いっぱいご飯を食べられて、元気いっぱい学校に通えるような未来を作りたいと思います。
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活動は大きく4つあります。
1つ目が貧困調査活動です。
村の家を一軒一軒歩いて、調査活動を行います。誰がどこでどんな生活をしているのかを調べます。
2つ目は技術指導・雇用支援です。
カンボジア人の先生から、カンボジア人スタッフにものづくりなどの技術を継承します。
3つ目は託児支援活動です。
子どもを預ける先がないママたちが安心して働ける環境作りのため、託児ルームを運営しています。
最後に、教育支援もしております。
教育を受けることができなかったママの「学びたい!」という願いを叶えるため、お仕事の時間の一部を授業の時間に使っています。
2015年に仕事を求め、NATURAL VALUEの作業場に来たザアエム。
最初出会ったときは、悲痛な表情でNATURAL VALUEのスタッフに声をかけてきました。
ザアエム(1児の母)/21歳(2016年12月時点)
ザアエムは、兄が二人と、弟が一人の四人兄弟です。母は病気がちでザアエムが小さい頃に亡くなり、お父さんはそのショックからアルコール中毒になり暴力を振るうようになりました。
ザアエムはこのような家庭環境に耐えられず、19歳の時NATURAL VALUEの作業場のある村の男性(19歳)と結婚が決まり実家を出ました。しばらくは平穏な日々を過ごしていましたが、弟が悲惨な状態で生活しているのを知り、弟を迎えに行きました。
2015年、弟と一緒にNATURAL VALUEの作業場にザアエムが来ました。
「どんな仕事でもします。最初はお給料なくてもいいから弟にご飯を食べさせて」と言い、ザアエ
ムはNATURAL VALUEのスタッフとして働くことになりました。
ある日作業場がお休みだった日、
生活苦と旦那の暴力に苦しむあまり、大量の薬を飲み自殺を図ってしまいました。姑からスタッフに連絡が来て、急いで病院に運び、一命を取りとめました。
回復後話を聞くと、「NATURAL VALUEの仕事が唯一の楽しい時間だった。けどたまたま休みに久しぶりに旦那と長い時間過ごして耐えきれなくなった。早くもう一度働きたい」と言い、回復後また元気に私たちの作業場で働いてくれました。現在は7月に女の子を出産し、早く産休から復帰したいと前向きに子育てに奮闘しています。
理念を現場のメンバーがしっかり理解し、自分たちも当事者としてプロジェクトに関わり、成功と失敗を繰り返しなが…
みんなで共有する理念や想いは熱を生じ、それはカンボジアそして日本において少しずつNATURAL VALUE…
NATURAL VALUEでは、毎月一定額の寄付を通じてサポートをしてくださるマンスリーサポーター(※)を募集しています。
※マンスリーサポーターとは?
銀行・郵便局の口座からの毎月の自動引落を利用してくっくま孤児院をご支援いただく参加の仕組みで、忙しい方にもお手間をかけずに定期的にご支援いただけます。ご希望の金額(月々1,000円から)をご選択いただけます。